歯科医師になるまで

歯学部生必見!研修先の決め方【マッチング】【お給料】【3パターンに分けて簡単に解説】

こんにちは!おもちです。

 

今回は、

歯学部の研修先を迷っている

研修先っていっぱいあるけど実際どこがいいのかわからない

同じ研修先にいろいろなコースがあるけど、やっぱりわからない

 

そんなお悩みを解消できる記事になっています!

 

おもち
なぜなら、おもち自身、悩みに悩んで研修先を決め、マッチングを受け、満足のいく研修を終えて現在も歯科医師として働いているからです!

 

この記事では、

・研修とは

・研修先を決める時に考えるべきこと

・研修先ごとの違い

・それでも決められなかったときの研修先

などを詳しく解説していきます!

 

この記事を読み終わると、自分の希望に合った研修先が見えてきますよ!

 

①研修とは

まず、研修とは、です。

歯科医師として働くためには、歯科医師国家試験に合格後、研修医として働き、研修を終了する必要があります

研修を終了してようやく、歯科医師として働くことができます。

 

そして、研修先は自分で探さなければなりません。

6年生の夏に歯科医師臨床研修マッチングプログラムというものに参加します。

 

そこで、学生は希望する研修先に第一希望からランキングを付けて複数個登録します。

そして、登録した研修先の試験を受けます。

研修先は応募してくれた学生に試験の結果をもとに優先順位を付けます。

 

そこから先は、アルゴリズムというものに従って、なるべくと学生が希望する研修先に行けて、研修先はなるべく来てほしい学生に来てもらえるように、マッチングされます。

詳しくはアルゴリズム図解 | 歯科医師臨床研修マッチングプログラム (drmp.jp)

をみてみてください。

 

 

 

研修中に学ぶことは、おおまかには厚生労働省の管轄で決められています。

しかし、個々のカリキュラムは各実習先で変わります

実習先が違えば、もちろん指導医も使用する器具も、クリニック内の仕組みや人間関係など、全てが違います。

 

例えば、実習先Aではたくさんの経験を積ませてもらえるけど、実習先Bでは最低限のことしかさせてもらえない、ということも多々あります。

 

その違いがある、ということを踏まえて、では研修先をどう選ぶか見てみましょう!

 

②研修先を決める時に考えるべき事

まず、2つのことを考える必要があります。

1つ目は、自分がどんな歯科医師ライフを送りたいか。

2つ目は、自分がどんな研修医ライフを送りたいか。

 

目指す歯科医師像によって必要な研修医ライフは変わります。

逆に言うと、希望の研修医ライフによっては、その先の歯科医師ライフはある程度選択肢が限定されます。

 

ですので、この2つを考えると、研修先は絞りやすくなります。

 

歯科医師ライフ像を考える

では、まず、自分がどういった歯科医師ライフを送りたいか考えてみましょう

新卒の歯科医師の働き方としては

・一般開業医で勤務医になる(いわゆる街の歯医者さん)

・臨床系(治療)の大学院生になる

・基礎系(研究)の大学院生になる

・大学院に進学せず、大学の医局に入る

・大病院の口腔外科医になる

一般的にはこの5パターンでしょうか。

 

それぞれの詳細はコチラ ↓

 

では、それぞれ、歯科医師ライフ像別に、どんな研修がおすすめか簡単に具体的に解説します。

 

①一般開業医の勤務医になりたい場合

研修は、大学病院の1年コース(数か月、他の医院に出向するコースもあり)がおすすめ

 

一般歯科の勤務医を目指すのなら、研修医の時からたくさん一般歯科の触れることが大切です。

 

1年を通して同じ患者さんを診ることを重要視すると、大学病院に1年間在籍することがおすすめです。

視野を広げる点では数か月他の医院に出向も良いかもしれません。

おもちは、1年間ずっと大学病院で過ごしました!

 

一般開業医での就職を考える方向けの記事

 

②大学に残る場合(大学院に進むか進まないかは関係なく)

研修は、大学病院の1年コース(他の医院への出向コースはおすすめしない)がおすすめ

 

大学に残る希望があるのなら、研修も大学病院に残った方が断然お得です。

大学院の入試情報や、先生との繋がりや先輩との繋がりや内部事情などの情報量が断然違います。

 

同じ理由で、出身大学以外の大学院への進学を希望するのなら、大学院のある先で研修を受けることをおススメします!

 

 

③大学以外の大病院の口腔外科に進む場合

研修は、希望の大病院の口腔外科の2年コースがおすすめ

 

○○病院の口腔外科に進みたい!と希望があるのなら、進みたい病院で研修を受けましょう。

ただし、口腔外科の研修は2年に渡ることがほとんどです!

また、一般歯科に触れる機会は最低限になるので、そこを踏まえて考えてくださいね!

 

 

おもち
いかがでしょうか。

ある程度絞れましたか?

まったく絞れなかったですか?

絞れなくっても問題ありません

分からないことだらけなのだから、当たり前です。

とりあえず、次は研修先に焦点を当ててみましょう

 

研修医ライフ像を考える

では、次に自分がどういった研修医ライフを送りたいか考えてください。

・地元に帰りたい

・口腔外科で研修を受けたい

・大学病院で研修を受けたい

・開業医で研修を受けたい

・たくさん経験を積みたい

・できれば無理なくゆっくりすごしたい

色々希望はありますよね。

 

おもち
ざっと、大学病院・開業医・病院の口腔外科の研修の違いを解説します!

 

①大学病院

一番ゆったりした環境になりやすいです。

研修医の数も多いので、仲間も多く不安などは少なく過ごせると思います。

 

ですが、大学によってはあまり患者さんを担当させてもらえない所も多々あります。

ほぼ、見学やメンテナンスばかりという結果もあるようです。

 

また、大学病院にも、1年間大学に残るコース数か月は大学病院・残りの期間は開業医に行くコース、などが設定されています。

 

おもち個人としては、1年間大学に残るコースが良いと考えています。

大学病院の研修のメリット・デメリットはこんな感じです。

 

メリット

・仲間が多い

・同じ環境で過ごすので、年度内に引っ越しをする必要がない

・同じ患者さんを1年間継続して経過を追うことができる

・知っている先生が増えるので、質問などがしやすい

・大学院進学を考えるのならば、情報量が圧倒的に多い

・口腔外科のオペアシストや有病者の歯科治療など、大学病院ならではの経験もつめる

・夕方には帰宅できるので、時間を自由に使いやすい

・大学病院なので、基本的にはエビデンスに基づいた治療を学べる

 

デメリット

・病院の患者数が少ない場合、ほとんどすることが無い(一日椅子に座っている)

・患者さんの担当になっても、メンテナンス(お掃除)の患者さんばかりの人もいる

・経験が積めない可能性がある

・夕方には帰宅できるので、気が付けば遊んで過ごした1年に成りかねない

・独自でセミナーを開くようなカリスマドクターの元で学ぶ、ということは無い

 

 

 

おもち
おもちは1年間大学病院に残るコースを選びましたが、それなりに忙しかったです。

そもそも、患者数の多い大学病院でした。

自分の担当の患者さんの診療と、指導医の治療のアシスト、手が空けばオペのアシストに呼ばれる。

などかなり走り回っていた記憶があります。

ただ、どの先生もすごく優しくて丁寧に教えてくれたので、すごく充実して実りのある1年だったなあと今思います。

 

 

②開業医

一番環境に差の出るケースです。

上記の大学病院とドッキングしているコースであれ、開業医単独の研修であれ、そこのクリニック次第です。

当たり外れが大きいとも言えます。

当たりを引けば、そのままその医院に就職すれば良いです。

当たりだと感じるくらいなら、おそらく居心地も良く勉強にもなる日々を送れているのだと思います。

 

もしも、外れだと感じるようなら、数か月間は少し大変かもしれません。

人間関係なのか、仕事の難易度なのか、何かしらが合わないということです。

 

こちらもメリット・デメリットをお伝えします

メリット

・たくさん経験を積める

・やることが無い、ことは無い

・研修先によっては、最先端の技術を見学できることもある

・うまく行けばそのまま就職できる

・色々な職種の人と知り合える(受付さんや衛生士さん)

・研修終了後に開業医で働くことのイメージが付きやすい

 

デメリット

・とにかく忙しい

・研修先によっては、教育システムが未完成でお邪魔虫扱いされる

・研修先によっては、お手本となる人が見当たらない

・そこに就職しないのなら、数か月単位で環境の変化がある

 

こんな感じです。

 

友人の中にはもちろん開業医で研修を受けた人もたくさんいました。

しかし、そのままそこに就職した人は、おもちは1人しか知りません…

 

 

③病院の口腔外科

一番の特徴は2年間コースという点です。

多くの研修医は1年で研修を終えますが、口腔外科は2年かかります。

 

また、その2年間の間に経験することは、口腔外科関連がほとんどです。

 

ここでもメリット・デメリットを掘り下げますね。

 

メリット

・口腔外科について多くの経験を積める

・一般歯科では遭遇機会の少ない症例を経験できる

・専門的な技術もたくさん見学できる

・病院の口腔外科なので、医科の他科との連携がスムーズで他科連携の経験も積める

 

デメリット

・研修期間が2年と長い

・一般歯科の経験が積めない

・研修終了後に一般歯科の知識が乏しい可能性がある

こんな感じです。

将来的に、口腔外科医になろうと考えている方には、とても良い環境です。

研修終了後は一般歯科に就職したいけれど、口腔外科についても学んでおきたい、という方にも良いですね。

ただ、やはり一般歯科の経験は少ないままなので、就職後は練習等を頑張って経験不足を補いましょう!

 

 

④お給料の比較

お給料、大切ですよね。

お給料は全然違います。

  • 大学病院

大学によって異なりますが、月13~20万円くらいが多いです。

 

  • 開業医

大学病院コースのドッキングの場合は大学病院と同じです。

開業医単独であれば、そこのクリニック次第です。

月20~25万円くらいが相場でしょうか。

 

  • 口腔外科

病院の口腔外科は月30~40万円ほどです。

他と比べると圧倒的ですね!

 

 

まとめ

いかがでしょうか。

自分にはこれが合ってるかな、というものは見つかりましたか?

 

特に具体的な希望のない人は決め手に欠けますよね。

 

おもち
おもちも、具体的な希望が全くなくて、決めてが見つかりませんでした。

 

希望が決まっていない場合は、とにかく見学に行きましょう。

6年生の春から夏にかけては、色々な研修先で見学を実施しています。

 

コロナ渦の今、大規模会場での研修先がたくさん集まってのブースを設けての説明会は難しいのかもしれませんが…

 

大々的に実施していなくても、個人的に連絡をすれば見学を受け入れてくれるケースがほとんどです。

見学に行ってみたら全然希望と違う場合もあります。

百聞は一見に如かずです。

 

おもち
そして、本当に決まらなければ、大学病院で研修しつつ、1年かけてゆっくり身の振り方を考えましょう!

おもちはそうしました!笑

 

 

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